unbreaktell氏製作のフリーゲームで、メイジの悲劇嘆、メイジの因果録に続くメイジシリーズ三作目。
VIPRPG紅白2015参加作品で、投票により総合評価第一位を獲得した作品です。
ちなみにVIPRPG紅白の作品ページはこちら。
24億年ののち…舞台は現代。場所は宿命ヵ原―サダメガハラ―。
自分の存在について悩む深夜徘徊者・魔黒理人―リヒト―は、狩生玲音―レイネ―と出会うことで、転生メイジの力に目覚め、因果運命に飲み込まれることになる…!
というストーリー。
主人公が家を持たず学校も行かない浮浪者なのが気になりますが、それも因果運命のなすものなので気にしてはいけない。
今回は、ノンフィールドRPGになっています。
拠点画面から行き先を選び、各ダンジョンで「何があるまで進む」を選ぶと、進行度5ごとにアイテム取得や戦闘などのイベントが発生します。
なお上のスクリーンショットを見てわかる通り、トンデモ英語は健在。MENEWってなんや。
ノンフィールドRPGとなったことで、イベントが効果的に挿入されるようになり、より世界に没入されるシナリオとなっています。
ユーザー置いてけぼり度は相変わらず高めですが、前作と比較したら、かなりきちんと説明が入っています。
ほんの数ヶ月で作者さんすごい成長してる…。何があったの。
有名な画面、武羅卯―ブラウ―との初戦闘です。
この戦いで、主人公は前世覚醒し、力に目覚めます。
ブラウ、そしてその仲間であるラドとは何度も戦い、そして何度も共闘することになります。まさにこれは因果運命的な出会い。
こちらがヒロインのレイネ。
突然主人公がヒロインと結ばれた前前作とは違い、少しずつリヒトとの絆を深めていくことになります。
彼女は自分の中に眠る運命 -ダブル・フェイト- に翻弄されており、苦悩しています。
そして彼女の中の運命は、世界すらを飲み込む力になるため、その身を宿命元老院に狙われることになります。
こちらがラドです。
前作で踊りにより回復などを行っていた、ゾレルマラードの転生した姿であろうことは容易に想像がつきますね。
そして主人公を犬呼ばわりするのも前作通りw
ブラウを異常なほどに慕っています。
戦闘は「CLOSS FAIT BATTLE」と呼ばれるのですが、戦闘開始時にはキィン!とロゴが明滅しとてもかっこいい。
また、戦闘を繰り返すことで、通常の経験値のほか、ザコへの経験値がたまり、戦闘の対策を思いついたりするという仕様があります。
昼は学校教師をしているエクスハティオも、前世を持っています。
彼の狙いとは…
前世とは?
因果とは?
そして…
レイネを狙う宿命元老院との戦いに、否応なく巻き込まれるリヒトの運命…——
君も運命を目撃せよ!!!
いや、本当におすすめのゲームです。
前前作から10年、そして前作から数か月ですが、ここまでクオリティの高いゲームを出してくるなんて誰が予想したでしょう。
とはいっても、まぁ実際のところ、前作は10年前から制作をしていたのか、素材が古い絵のものが混ざってたりするので、この作品と発表時期を比較する際には不適切なんですが…
それにしたってすごいクオリティです。
こういった世界観を、中二病、と切って捨てるのは簡単ですが、当時から同じ世界観を維持し、制作を続けられるというのは、なかなかできることではありません。
そして中二病的なセンスをそのまま伸ばし、かっこいい世界を作り上げている。本当に素敵なことです。
キャラクターはキチンと練られており、どれも癖があり印象に残ります。
ボスなどは画面が派手に構成されて、とてもかっこいい。
これまでの「ダンジョン製作が苦手」という弱点を踏まえたのか、ノンフィールドRPGにした思いきりもいいです。
本当に素晴らしいゲームでした。
まぁちょっとユーザー置いてけぼりな部分は感じますが、あまりに説明的なセリフを置かれても違和感がありますし、これくらいがちょうどいいと感じました。
ところでこの子ちょうかわいいですよね!
彼女も前世を持つ、チヅルという少女です。
ぶっ飛んだセンスは相変わらずながらも、絵がはるかに上達し、女の子がかわいらしくなっています。
レイネも、エンディングやOPデモなどでかなり可愛く描かれていますしね。
あ、そうそう、このゲーム、音楽もかなり凝ってますよ。
フリー素材とはいえ、ここまでかっこいい曲をよく集めたなあ。
ヱドロ戦にデスメタルを持ってくるセンスすごく好き。
メイジの百騎録 VS骸舞螺人(youtubeに飛びます)
動画、すごいセンス良くてかっこいいし、システムも凝っていて面白そうです。
本当楽しみです。
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