背景のみ、キャラクター画像の登場しないノベルAVGですが、キャラクターに個性があるために、区別がつかないという現象に陥ることもなく、すっと読めます。
テキスト量が多く、読み応えのある作品です。
読了まで1時間以上、ハッピーエンドまでは2時間ほどかかりました。
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スマホを含むブラウザのほか、WindowsでDLプレイも可能です。
昔なじみの文子…、だけど中学では疎遠になっていた彼女に、高校に入ったとたん、
突然「文芸部を作るからアンタも手伝うのよ!」という感じで巻き込まれることに…
小説を読むのが好きなわけではない自分に、なぜ声をかけたのか?
それすらわからないまま、部員の勧誘、部室の確保、そして天文部と部室の取り合いになり野球勝負…、部誌のために書けとせっつかれる小説…、と目まぐるしく日々は過ぎていった…
だが、文化祭を終えたあたりから、徐々に部員がバラバラになり始め…?
夢をあきらめるもの、それでも諦められずに夢を追うもの。
各々の夢をつづった長編ノベル。
この部から小説家を輩出する!! なんて志高い文子。
だけど彼女が、自分が小説家になる、ではなく、小説家を輩出するための場を整えようとするのにも理由がありました。
勧誘活動を続けるが、成果は芳しくない…、だけど、なんとか、部として認められる5人までメンバーを集め、晴れて部として認められることになります。
部室を巡り、天文学部と野球勝負をするシーンもありましたが、私には野球はさっぱりわからないので割愛します(えー
なんだかんだ文芸部はスタートし、みんなでのんびりお花見なんかもしたり。
部誌のために読書感想文を書いたりするのですが、これがなかなかスパルタ。
なかなか書き出せないし、やっと書き終わったと思ったら、水増し分が多い!ここは前後の順番変えて!はい書き直し! とか。
こ、これが文芸部からずやだぜ…
キャラクター同士の関係、各キャラクターの事情も複雑で見どころがあります。
なぜ、小学校の頃は関わっていたはずの文子と、主人公がかかわらなくなったのかをはじめとして、なぜ野球をやめることにしたのか、そして、なぜ主人公は、書くことを忘れていたのか…。
だけど彼女はずっとずっと、一人で苦しんでいました。
小説を書くのが好きだ、小説家になりたい、だけど認められない…、と。
夢をあきらめないこと。
夢をあきらめて、だけどそれでも続けてゆくこと。
…青春だねえ。この年になると、もう、そんな感情忘れてしまうんだよね。
何気ない会話がフラグになっている、とヒントが出るのですが、特にその選択肢のあと、フラグが経ったことがわからないまま、バッドエンドと同じように展開が進んでいくため、フラグが経っているかわからないんですよね…
なんとかグッドエンドは見られましたけど、結局どこで分岐したのかはわかりませんでした。
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*画像は熊出さま「ストーリーテラーを作ろう!」より
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