MSX版DSクリスマス号に掲載された「魔導物語 -EPISODEⅡ CARBUNCLE-」が好評だったため、3つのエピソードになるようにお話を加えて一つのパッケージとして販売されたものです。
「魔導物語 -EPISODEⅡ CARBUNCLE-」と基本的には同じく、16歳のアルルが魔導師にさらわれるところから始まり、サタンと邂逅するまでのお話なのですが、ダンジョンの作り、登場モンスター、イベントのセリフなど、あちこちに手が加えられています。
ちなみにこのエピソード2は、トラウマになりもしなければグロくもないよ!!(ちょっとだけ嘘ついてる)
シェゾがガチでグロいことになるのはPC98版なので、間違えないようにしよう!! ここテストに出るぞ!!
…ところでこのタイトル画面、何…? カニ…? 血にしては違和感がありますね。
このソフトを買ってもう20年になるんですが、いまだに何だかわかりませんw
【魔導物語Ⅱ】
発売/開発:コンパイル
ジャンル:3DダンジョンRPG
収録タイトル:魔導物語1-2-3
対応ハード:MSX2(要3.5インチFDD)
発売日:1990年6月15日
定価:8800円
レーティング:全年齢
主人公は、古代魔導スクールへと向けて旅を始めた女の子。
入学試験は、スクールの申請室まで、自分の足で向かうこと。乗り物なんて、使ったらいけない。
だけどちょっとしたトラブルで、お金をなくしてしまった。このままじゃ飢え死にしちゃうよ、どうにかしなくちゃ。
と思ってると、突然目の前にカッコいいお兄さんが出現した。
だけどなんだかどこかがおかしい。変態の目をしている…!
「な、なんのようなの!?」
「お前の力が欲しいだけだ!」
ああっ、やっぱり変態お兄さんだ! 早く逃げないと!
だけどお兄さんは逃げるスキも与えずにスリープの呪文を唱えて…
…気が付いたら牢の中。
二匹の魔物がこちらの見張りをしている…
僕は色気で魔物をだまして、鍵を奪い取った。こんな地下牢からはさっさと脱出してやる!
この、らっこちゃんが遭遇して全財産を失ったちょっとしたトラブル、って何だったんでしょう、作中には書かれませんでしたし、謎のままなんですよね。
いやまあ色仕掛けも、何をやったのか謎なんですけど!!! 何!? 色仕掛け何!?
ゲームシステムについてはまあ魔導Ⅰでも解説しているはずですが、再度解説していくと、当時としてはオーソドックスな3DRPGでした。現在では3DRPGっていうと、単にフィールドが3Dで描かれているRPGのことを指す場合が増えてきたので、現在ではこういったゲームは「3DダンジョンRPG」と書かれることも多いようですね。
十字キーで方向転換や移動をして、ダンジョンの謎を解いて進んでいくゲームです。
とはいえ今作では難しい謎解きなどはないので、レベルを適切に上げて行けば、そうそう詰まることはないと思います。
ちなみに上部のゲーム画面では、画面の枠の部分に「経験玉」がたくさんたまっている状態になっているので、次の戦闘でレベルアップできそうですね。
今作も、主人公や敵のパラメーター、そして上記の通り経験値も数字で表示されず、メッセージやキャラの表情のみで読み取っていく「ファジーパラメーターシステム」を採用しています。
ただ、これ、慣れないと結構読み取りづらいです。回復はお早めに。
というかこいつ、バンパイアなのに特に吸血してこないww なんなんだww
ビジュアルシーンもいくつか挟み込まれています。
ちなみに「パソコンの古い魔導ってシェゾがグロいことになるんでしょ」って誤解があるみたいなんですが、グロいことになるのはPC98版であり、MSX2版はそこまでグロくはないと思う。たぶん! いやどうかな??
まぁでも彼の人間やめてる度は、当時すごく高かったんでしょうね。
米光さんの話では、のちに再登場する予定だったようなので、やっぱりラルバのように死を超越した存在だったんでしょうか?
さて、シェゾを倒して地下牢を抜け出したらっこちゃんですが、地下牢で出会った魔物のミィル・ベンジャミンが「ライラの遺跡にあるルベルクラクという宝石とウラノススタッフと交換してくれる」というので、ライラの遺跡に寄り道することに。
…魔導学校へ急がなくていいんかいw
ウラノススタッフってそんなにも魅力的なものなのでしょうか…?
らっこちゃんでも知っているくらい強力な杖だとか?
なんにしろ、らっこちゃんは地下迷宮へと潜ることに… それが、新たな出会いにつながっているとは思いもせずに…。
魔物商人はこんなことをラッコちゃんにこぼします。
どういう意味だろう…、すごく意味深だ。
まぁのちのエピソードについてはみんな知っているだろうけれど、ルルーは幸せにはなれないということでしょうか。そして、もしもらっこちゃんが彼を愛したとしても…?
確かに彼が魔王なのだとしたら、魔王の役割なんてわからないけれど、そのせいとかなんでしょうか。
さらっと一言だけ出るメッセージとは言え、気になりますよね。
半面、サタン様は迷宮の中にプロポーズとも取れるメッセージを残している…
まぁこのころの魔道には、そんな風にいろいろと考察できる要素があったということなのです。
シナリオ的にも結構シンプルではあるんですが、いろいろと考えせてくる要素はあったということですね。
以前魔導Ⅰの記事にも書いたように、魔導物語1-2-3を一本のゲームとしてレビューしようとすると、結構大変になってしまうため、分割して掲載することにしました。
魔導物語1-2-3の記事では、これらの収録ゲームは軽く触れる程度で、おまけのカードゲームなどについて記載したいと思います。
◆プレイログ
・魔導物語Ⅱ プレイ日記第一回(MSX1-2-3版)
・魔導物語Ⅱ プレイ日記第二回(MSX1-2-3版)
・魔導物語Ⅱ プレイ日記第三回(MSX1-2-3版)
*画像はすべてコンパイル「魔導物語1-2-3」の「魔導物語1」より
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