三田村皐月は揺り起こされて目を覚ます。
ここは…教室? そうだ。今日からここに転校してきたんだった。
「ようこそ十色学園3年は組へ! ボクはクラス委員長の夜桜かるた。
このクラスはいいクラスだよ。本当にいい子ばかりなんだよ。
だって悪い子は…」
処刑されてしまうからね――
理不尽な6つのルールに縛られたクラスが舞台。
このクラスの、これらのルールに逆らった者は処刑されてしまう…という恐ろしい学園です。
実際、冒頭でかるたに手を上げようとしたクラスメイトが不思議な力で無残に殺害される様を目の当たりにして、皐月はかるたに恐怖を覚えます。
そしてこの学園に来るものは少し特殊な人間ばかりだと、クラスメイトの漣から明かされます。そして、漣は愛の力に守られていると言いますが…?
シンプルにクリックで読み進めるタイプのビジュアルノベルです。
システムはティラノの一般的なタイプ、セーブ/ロード機能付き、CGモードはありませんが、まあ15分程度の短編なので、CGモードやシーンリストを確認するくらいなら再プレイしてしまってもいいと思いますね~。
シチュエーション
かるたに逆らったり、ルールを破ったりしたものが処刑される、というシチュエーションで進行します。
- 顔が真っ二つになって脳髄グシャー
- 腹から内臓がはじけ飛ぶ
など。全部で5シーンかな、グロシーンにはCGありです。
男リョナ…というかほぼ男グロですね。こういうものが好きな人間にはたまらないゲームです。
まとめ・感想
非常に残虐な、かるたという人物に取り仕切られたクラスが舞台です。
少し変わった学園なのですが、ほかのクラス委員なども登場し、この学園がどういう場所なのかもしっかり明かされるため、比較的すっきり読み終えることができます。
残虐といいましたが、かるたにはちゃんと優しい心がある青年なのでしょう。主人公皐月に見せた意外な一面は、最終局面の穏やかな物語の終わりを彩ります。
単にグロテスクなノベルゲーム、にとどまらない、ほんのり涙できるいい作品でした。
ちなみにイロハが好き…よすぎる。
番外編として、この作中で死亡した河本という男の死ぬまでの姿を描いた「理想郷も彼岸まで」、フリーゲーム「愛を食らわば彼岸まで」「学園天国ちりぬるを」などがあります。
リンク
番外編です、セットでどうぞ!
*画像はグラシアス「学園地獄アルカディア」より
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