じっと自分を見つめる「瞳」の夢を見続ける「僕」。
「僕」は美術を学ぶ学生ですが、この夢があまりにも印象に強く残り、瞳の絵ばかりを描くため、教授にもぱっとしない評価ばかりをもらい続けていました。
そんな、絵を採点してもらった帰り道、車に轢かれかけた「僕」を助けたのは、あの「瞳」を持つ少女で…?
貴方は少女に「瞳」という名を与え、自分の家へと置くことにして――。
絵を描きながら、記憶喪失の少女と、ひと夏を過ごす、というお話。
描いた絵や、見た風景の色が、少女の瞳の色に反映され、とても幻想的です。
(おそらく少女の瞳の色は、ストーリーには影響はないです、ステータスへの影響はちょっとわかりませんが…)
主人公は美大生、ということで、週に一枚、宿題として絵を描く課題が出されています。
モチーフを選び、塗る色を決めていきます。
最初はモチーフも色もあまり選べませんが、「瞳」とともに出かけたりするたびに、新たなモチーフや色を獲得することができます。
絵のモチーフは種類は多くないものの、色がとにかく奇麗に配置されて、グッとくる作品が完成します。
このゲームの評価は、ドット絵部分が特に評価されがちなのですが、私は色の配置をとにかく推します。選べるこの3色は、デザインのヒントサイトから得たカラーらしいのですが、それを自身の絵に落とし込んだのは、作者さんのセンスですから。
ちなみに「瞳」にヌードデッサンをお願いしても、けろっと脱いでくれます。うーむ、彼女の正体はストーリーを進行させるまでわからないからさておくとしても、ちょっと感性が変わった子なのは間違いなさそうw
絵は、金曜日に先生に評価されて、その評価のセリフが、今のステータスのままで見られるゲームのエンディングのヒントにもなっています。
評価された絵は、大学のアトリエへと飾られるようです。
そしてその飾られた絵を参考に、主人公の後輩が、服をデザインします。
とはいえ、後輩は自身で着るわけでもなく、彼女や妹もいないようで、自由に主人公に服を持ち帰るようにと言ってくれます。いい人かよ。
というわけで、絵を描くたびに、「瞳」に着せることのできる服が増えていきます。
絵のモチーフと、絵のカラーリングによって、後輩の作る服も変化します。デザインに対してカラーバリエーションがものすごいからね。
お洋服のコンプリートはかなり難しい…。
ちなみにこのゲーム、後輩君の振り返るモーションなど、サブキャラの表情の変化なども凝っていて、見ごたえがありますね。
お洋服だけではなく、髪型も変更できます。「瞳」ちゃんはそこまで髪が長くないので、大きく変化するような髪型は少ないですが、このちょこっとした変化が、女の子だなあ、という感じです。
お着替えしてもゲーム内時間は経過しないので、好き勝手着せ替えて、いろんな組み合わせを試しちゃいましょう!!
とはいえ、着せ替えが反映されるシーンはそこまで多くないのですが、それでもいろんな姿の「瞳」ちゃんを見られるのはとても楽しい!!
大学に行かない日は、瞳とミニゲームをして勝負してあそんだり、近くの公園や喫茶店にお出かけに行ったりできます。
そういった行動によっても、エンディングの分岐にかかわるステータスが多少変動するようです。
また、絵のモチーフや色を得るにはいろいろな場所に出かけるのが必須のため、積極的に遊びに行きましょう。
ちなみにお家でのんびりすることもできます。膝枕…ムフフですね。
エンディングの分岐はシンプルで、主人公の行動により、頼る⇔頼らない、優しく⇔冷たく、のステータスが変化し、夏の終わりにそのステータスにより、「瞳」の行動と運命が変わる、というものです。
少し残念なのですが、エンディングの印象が全体的に薄く、少し寂しい印象が残りました。
二週目以降から、ステータスがどういう状態なのか確認できるヒント機能が解放されます。
クリア後には、「瞳」とずーっと一緒に過ごすことのできるエンドレスモードが解禁されます。
夏の間しか過ごせなかった本編と違い、一年中一緒にいられるため、誕生日を祝ってもらったり、上のスクリーンショットのように、春の公園に遊びに行ったりすることが可能になります。
というかぶっちゃけこのエンドレスモードが本番なんじゃないでしょうかw
このモードじゃないと獲ることのできない色などもありますし…(例えば春の公園の色もそうですし)
また、このエンドレスモードではないと見られないイベントなども多いみたいです。
シナリオ的にはとても短い…というか、レトロゲーを意識したのか、主人公は選択肢以外ではモノローグ的なものしかしゃべらず、またヒロインのセリフも一つ一つがとても短いです。
いや、ほんと短い。デートイベントが2クリック程度で終わっちゃったりもしますw
周回してエンディングを見つけ出すのが目的のゲームなので、セリフが短いのはありがたい部分もあるのですが、せっかく見られたエンディングも短かったりするのはちょっと寂しかったかなあ。
あともうちょっと途中の展開に差があってもよかったような気もします、ほぼエンディング以外にはテキストの差がないので…。
とはいえ、こんなハイセンスなゲームはそうそう出ることはないと思いますし、もう本当に、フリーゲームなどをやる人間なら、必ず押さえておくべき!と思うくらいにはすごいゲームでした。
そうやってハイセンスながらも、小規模な出来なので、あえてフリーゲームじゃないと作れないんでしょうねえ…、フリーゲームはそういうゲームが潜んでるのが本当に面白いなあ。
から無料プレイ可能です(ノベルゲームコレクションへ飛びます)
スマホを含むブラウザのほか、WindowsでDLプレイも可能です。
*画像はすべてよなき「僕を殺す瞳」より

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