【書籍】ぷよぷよゲームブック② ~ぞう大魔王とカレー対決!の巻~【双葉社】

ぷよぷよゲームブック【 ぷよぷよゲームブック② ~ぞう大魔王とカレー対決!の巻~ 】

漫画で描かれたゲームブックシリーズ第2巻「ぞう大魔王とカレー対決!」を紹介します。
実際には、ぞう大魔王と戦うことはあっても、カレーの味などでの対決はしていないのですがw

正確な発売日は不明なものの、1996年12月20日発行。定価780円(税別)。
価格は1巻と同じですね。

作者は甲谷勝氏、作画は牧原ひさと氏。牧原氏はアンソロジーなどでも活躍していたため、なじみがある方も多いかと思います。
魔導物語の流れも汲んでおり、ディープなファンでも楽しめるかも。

ぷよぷよゲームブックは、双葉社のコミックゲームブックシリーズから、全4冊刊行された書籍です。
内容は、通常の選択肢の他、迷路やミニゲームなど、バラエティに富んでいます。
一応、小学校低学年向けというレーディングになっており、実際、子供でも楽しめる作りです。


町のお店からカレーの材料が買い占められてしまった!!
怒ったアルルは、買い占めたという宮殿のひとに文句を言いに行くけれど…?

というあらすじからスタートします。
想像通り、その宮殿にはぞう大魔王がいるわけですが、特にカレー作り対決したりはしませんw このタイトルちょっとミスマッチだよねw

ぷよぷよゲームブック今回は前作よりも、ミニゲームよりコミック部分が多めな印象です。
はたして「まだ早い」とはどういう意味なのでしょうか…?

しかしおおかみおとこさんは「いいひと」として書かれることが多い気がする。
なんとなくのイメージですけれども…。

ぷよぷよゲームブック今作はなんと驚くべきことに、バロメッツがアルルの仲間になります。
ただし、とある理由から、宮殿の中にいたミノタウロスに狙われることに…
バロメッツが仲間になるルートは複数あり、どうあっても仲間にさせようという強い意志を感じる。

ぷよぷよゲームブック

コミック部分多めと描きましたが、ミニゲーム部分もしっかりあります。
今回は点線をなぞって敵をあぶりだしたり、塗り絵でやっぱり敵の姿をあぶりだすというようなものがあり、幼い子供のいる家庭だと、この本が美品で残ってることは少ないかもしれませんね。どうしても書いたり塗ったりしちゃうから。

かく言う私の所有している本も、ミノタウロスをあぶりだすシーンが線を引かれていてそれを消した跡がありました。…私が引いたんだろうか、覚えてないけど…
それ以外の部分は美品なので惜しい。
けどたぶん、書き込みがあるような本は買い取ってもらえないので、そういう意味でもこの本が希少品になってるんだろうなあ…

ぷよぷよゲームブックゲームブックですが、ちゃんと漫画として面白いようにも作られています。
バロメッツが仲間になるルートは複数あるのに、仲間になっていない状態と仲間になった後で、きちんと破綻のないように作られているのは見事ですね。

ぷよぷよゲームブックインド人です。
もしかしたら知らない人も多いんじゃないだろうか…

彼はMSX版1-2-3の魔導Ⅰの隠しキャラで、何度も壁にぶつかっていると確率で出現し、カレーをくれるという幻影です。…頭のぶつけ過ぎで幻覚見ちゃった!
でもしっかりアイテム欄にはカレーが残っている。…あれは幻ではなかったのだろうか。
…という実に謎めいた、そしてマイナーなキャラなのです。

こんなネタを拾っているあたり、かなり通なひとでもニヤリとしてしまうかも。

ぷよぷよゲームブック非常にアルルは可愛く描かれており、ばたんきゅー状態のアルルが見られるのは…なかなかに…
カーくんやバロメッツたち、仲間との友情を感じられるシーンですね。
まぁバロメッツが仲間になるのは今作のみなのですが…

ぷよぷよゲームブック今作はミノタウロスとの戦闘などがありますが、つまりは当然ルルーも出てきます。
お肉が必要と言われてミノを見る、というお約束もやっていますw
今作も途中がいろいろと分岐するのですが、アルルが手伝ってカレーを作るようなシチュエーションも…?
果たして、無事に美味しいカレーは出来るのでしょうか?

ぷよぷよゲームブック1巻に比べると分岐が複雑な文、ストーリーがやや薄めだったかなーと思います。
最も、1巻は結構な冒険をしていたので、カレーを作るというややのんびりとしたストーリーのこちらと比較すると、1巻が濃すぎたのかなという気もしますが。

今は希少で手に入りづらい本ですが、少しでも内容に触れて、楽しんでいただけたら幸いです。

単行本(実用)<<児童書>> ぷよぷよゲームブック 2

*画像はすべて双葉社「ぷよぷよゲームブック②~ぞう大魔王とカレー対決!の巻~」より

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